東京ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

土屋 淳郎 院長

ATSURO TSUCHIYA

地元の「かかりつけ医」として、
地域包括ケアシステムの実現を目指す

昭和大学医学部を卒業後、大学院に進み放射線科で画像診断を学ぶ。2000年から郡山の病院の放射線科に勤務し、研鑽を積んだ。その当時から、週に一回程度は父親が経営する現在の医院で診察の手伝いをしていた。土屋医院は、最初に祖母が開業し、後に病院で勤務医をしていた祖父が加わった。その後、父親が継承して二代目となり、現在の院長で三代目となる。妹も同医院で皮膚科を担当し、弟は医院の2階で歯科医を開業している。

土屋 淳郎 院長

土屋 淳郎 院長

土屋医院

豊島区/池袋/池袋駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●皮膚科
  • ●放射線科
  • ●訪問診療

祖父母から三代続く地元の「かかりつけ医」

土屋 淳郎 院長

土屋医院は、現在の院長の祖母が開業し、都立病院に勤務していた祖父がその後に加わって、当初から二人で診察をしていました。時が経ち、父も医師となって二代目を引き継いでいましたので、小学生の頃には医師になって三代目を引き継ぐのは半ば必然でした。成り行きと言ってもいいでしょう。
大学では、放射線科で画像診断を専門にしていました。実は、父親も同じ大学、同じ医局の先輩です。
放射線科を選んだのは医院を継ぐためです。当時は総合診療科がなかったため、とにかく患者さんを幅広い視点で診られる科といったら放射線科と考えての決断でした。そこには、画像診断を徹底して学び、的確な診断をして、適切な対応が取れることこそが、「かかりつけ医」の本来の役割だという思いがありました。患者さんのために、疾患を幅広く知り、画像なら診断できるという基本的なスキルを、将来の開業医として獲得しておきたかったのです。
そのためには、研修においても内視鏡や整形外科など、一般的な疾患の多いところに行って、経験を重ねました。オールラウンダーといわれるほどのパワーはありませんが、広く正しい診断を付けられることに最大限の注力を怠らないという考えは、学生時代から変わっていません。
患者さんが来院されて、症状を診察したとき、診断が的確になり、その後の対応が素早くなったというところに、積み重ねた経験が生きているのではないかと感じています。

的確な診断、スピーディな対応

土屋 淳郎 院長

来院された患者さんの症状を診察し、精密な検査が必要と判断したら、すぐに検査センターを案内して画像検査をしていただきます。現在、豊島区健康診査センターなどの検査機関からは、検査後すぐに画像データが電子データとして当院に送られてきますので、患者さんが当院に戻る前に診断でき、その日のうちに専門の病院に送ることができます。
例えば、午前中に来院した場合、お昼に検査して、午後には専門の施設がある病院に診断を付けて送れるといったスピーディさで対応しています。脳梗塞などのように、時間との勝負には欠かせない対応です。
開業医であっても、「かかりつけ医」というからには、総合診療医に近い存在で、患者さんに対して自分の腕前だけで治療するのではなく、設備の整った適切な病院を紹介するマネージメント的な部分も担っていることになると思います。
「かかりつけ医」の対応次第で、病気の発見が遅れたり、適切な治療が受けられなかったことで重篤な状態になってしまうということがあってはいけません。それだけに、最初に患者さんと向き合う「かかりつけ医」の判断は重要なものになってきます。判断の誤りが、以後の治療方針を間違った方向に向けてしまったり、患者さんに余計な負担をかけることにもなってしまうということを、常に心して診察に当たっています。

父親からの教えを胸に

土屋 淳郎 院長

「今の医療は患者さんを診るのではなく、データを見ることになってしまっているが、データだけを見るのではなく、患者さんを診ろ」と、よく言われます。
しかし、父親から事あるごとによく言われたことは、「患者さんだけではなく、家族を見る、住まいを見る、そして最終的には地域を見る、ということを「かかりつけ医」としてはやっていかなくてはならない」でした。
患者さんと話すのも、問診だけではなく、そのバックグラウンドにある住まいや環境などを、診察中の話しの中からつかみ取り、患者さんが望んでいるのは何かを感じ取れということでした。
そこには、医療だけではなく、家族関係や医療費をはじめとする金銭関係など、まったく別の原因があるのではないかといったことも見ていかなければならないということです。
このようなことからも、今後の地域医療のあり方として「地域包括ケアシステム」は重要で、地元に根ざしたかかりつけの医院がやるべきことと考え、医師会でも活動して近い将来の実現を目指しています。

メディカルケアステーションを有効活用

訪問診療における多職種連携で、その仕組みが不十分であるというもどかしさを感じていました。在宅医療をしていると、いろいろなスタッフと仕事をするようになりますが、その間のコミュニケーションをどのように高めていくかが重要で、現在も大きなテーマになっています。
そこで当院では、多職種連携の課題を解決するツールとなるメディカルケアステーション(MCS)を有効活用しています。
MCSは現在、豊島区医師会における在宅難病訪問診療支援事業の多職種連携のほか、私が受け持つ在宅患者の多職種連携、院内スタッフとの情報共有などに活用しています。口頭などでのやりとりだとミスやタイムラグが生じてしまいますが、MCSなら正確かつリアルタイムに情報共有できるため、患者さんやその家族にも不安を与えることがありません。さらに、患者さん本人と医療従事者との距離も縮まり、患者さんに寄り添った医療やケアが実現できています。
今後は、在宅患者の予備軍である認知症患者や要介護患者などにも対象を広げ、MCSを地域包括システムとして活用していく予定です。さらには糖尿病やがんなど、多施設で連携した診療が必要な疾患にも広げていきたいと考えています。理想的には、患者さんを中心として、まわりにそれぞれ専門分野のスタッフが連携を取って集まっているという組織形態を作りたいと思っています。

これから受診される皆さまへ

土屋医院は、JR池袋駅西口から徒歩15分、川越街道と山手通りの交差点近くにあり、木曜午後・土曜午後・日曜・祝日を除いて診察しています。
地元の開業医ですから、祖父母や父親が院長だったころから、「気軽に来院して、症状を相談して欲しい」という気持ちに変わることはありません。現在、医療施策として、「かかりつけ医」を持とうという流れがありますが、当院の医療方針は、古くからこの動きに対応していたことになるのでしょう。
お付き合いが長いことで、病歴や体質なども把握していられますので、患者さん側から見れば、ひとつの安心感につながっているのではないでしょうか

※上記記事は2018年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

土屋 淳郎 院長 MEMO

  • 出身地:東京都豊島区
  • 好きな言葉・座右の銘:人には優しく
  • 趣味:サッカー観戦(浦和レッズ)・AIBO

グラフで見る『土屋 淳郎 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION