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金子 泰之 院長

YASUYUKI KANEKO

そのフットワークの良さを活かしながら
大学病院と同レベルの高水準の医療を提供していきます

大学卒業後は呼吸器内科に籍を置き、眠時無呼吸症候群(SAS)にたずさわるようになりました。その後、トロント大学への留学を経て、福島県にある太田西ノ内病院に勤務し、2012年の1月より当クリニックに赴任することとなりました。『池袋スリープケアクリニック』は、2009年に開設されたSASの治療を専門とするクリニックです。

金子 泰之 院長

金子 泰之 院長

池袋スリープケアクリニック

豊島区/南池袋/池袋駅

  • ●内科
  • ●呼吸器内科

それ以前のことに関わりたいと思うように

金子 泰之 院長

私の実家はお寺なのです。そこでの仕事は、どちらかと言えば、人が亡くなった後のことに関わってくるものですよね。その環境に身を置いていた私は、いつの間にか、それ以前のことに関わりたいと思うようになり、医療の道を志すようになっていました。
大学卒業後は呼吸器内科に籍を置き、間もなく赴任されてきた、私にとって恩師と呼べる先生の影響で、睡眠時無呼吸症候群(SAS)にたずさわるようになりました。当時、医療関係者の中においても、SASはあまり知られていない病気でした。かく言う私もそうで、実際に検査や治療に関わるようになり、この分野に興味を引かれるようになっていったのです。特に、当時からあるCPAP治療の効果には、劇的なものを感じました。患者さんからも「非常によかった」という声を聞き、この世界にやりがいを見出していくようになったのです。
その後、トロント大学への留学を経て、福島県にある太田西ノ内病院に勤務し、2012年の1月より当クリニックに赴任することとなりました(JR池袋駅/西武池袋駅より徒歩7分)。『池袋スリープケアクリニック』は、2009年に開設されたSASの治療を専門とするクリニックです。そのフットワークの良さを活かしながら、大学病院と同レベルの高水準の医療を提供していきます。

2つの側面から注意をしなければならないのが、SAS

金子 泰之 院長

人は寝ている時、筋肉が弛緩してきます。それによって舌根部が下がり、のどが狭くなり、いびきが起こります。さらにその状態が進めば、やがて無呼吸となり、それを就寝時にずっと繰り返すのが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気です。
リスクとしては、まず呼吸が止まることで夜間に低酸素状態を繰り返し、睡眠が分断されて眠りが浅くなることで、日中の眠気や集中力の低下を呼びおこします。この状況は交通事故や労働災害につながっていきますから、これは1つの社会問題となっています。
それから別の側面としてあげられるのが、合併症への懸念です。SASがあることにより、高血圧や糖尿病、あるいは脳卒中や心筋梗塞といった病気のリスクが高まるとされています。海外のデータでは、重症の方は死亡リスクが5倍、6倍になっていくという報告もされています。
眠気に代表される社会的な面と、合併症に伴う予後的な面。2つの側面から注意をしなければならないのが、SASなのです。

治療への動機付けをしていくことも私たちの重要な仕事

金子 泰之 院長

初診でいらした方については、やはり話をしっかり聞いていくことが大切になります。できればベッドパートナーの方も同伴していただき、寝ている時の様子や普段の状態、あるいは合併症の有無について詳しく聞いていきます。
その後、ご自宅で簡易的な検査をおこなっていただき、そこで睡眠時無呼吸症候群が疑われる所見があった場合には、睡眠ポリグラフ検査のため、クリニックに一晩お泊まりいただきます。この検査結果による客観的な評価と、臨床症状を合わせ、診断を確定していくのです。
メインとなる治療は、CPAP治療です。これは就寝時にマスクを付けていただき、空気の力でのどが閉じないようにするものです。重症、あるいは中程度以上の方については、第一選択となる最も有効な治療となります。
この治療で問題となるのは、治療を継続していただかなくてはならない点です。治療の導入初期には器機を上手く扱えないということが往々にしてありますし、逆に治療が長期になってくると、患者さんのモチベーションがキーとなってきます。よくあることとして、「3年、5年治療をしたからもういいでしょ」と言って止めようとされる方がいらっしゃるのです。その方々に対し、さまざまな説明をおこない、治療への動機付けをしていくことも私たちの重要な仕事になります。

女性も閉経後に有病率がどんどん増える傾向に

基本的には男性に多い病気ですが、女性も閉経後に有病率がどんどん増える傾向にあります。その意味では、男性に限らず、女性も注意をするべき病気と言えますね。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、「肥満の病気」というイメージを持たれてる方が多いのではないでしょうか。確かに、脂肪が付くことで、のどが狭くなる事実はありますから、あながち間違ってるとまでは言えませんが、やせている方であっても掛かるのがこの病気です。まして日本人は、骨格的な要素により、この病気に陥りやすいとは言えるでしょう。最近の方は、顔が小さく、それにつれてあごが小さい方も増えていますしね。
肥満であることが条件ではないとお話ししたばかりですが、肥満が主要因である方も中にはいて、その方々は体重を落とすことにより、SASが重症から軽症になるケースもないわけではありません。肥満はこの病気に限らず、さまざまな健康上のトラブルを引き起こすものですので、日頃の生活に気を配っていただければと思います。

これから受診される患者さんへ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は数ある睡眠障害の1つです。昨今はこの病気への関心が高まったこともあり、眠気=SASと考えて受診される方が増えていますが、他の要因によって睡眠障害が引き起こされていると考えられる場合は、専門の医療機関へとご紹介しています。
現代人は、慢性的な睡眠不足の状態にあります。適度な食事と運動、そして休養が健康の源となりますが、食事と運動は別として、休養(睡眠)については皆さんの意識がまだまだ低いようです。睡眠時間が短いと当然、眠気や集中力の低下につながりますし、血圧や糖尿病にも良くない影響を与えます。健康で幸せな生活を送るために、まずは睡眠をしっかりととることをお考えください。特に、朝起きる時間を一定にすることは非常に重要です。不規則ではなく、リズムのある毎日を送っていただきたいですね。

※上記記事は2016.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

金子 泰之 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:旅行、トレッキング
  • 好きな本:ノンフィクション
  • 好きな映画:オールジャンル
  • 好きな言葉:努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る(井上靖)
  • 好きなアーティスト:ビリー・ジョエル
  • 好きな場所:田園風景

グラフで見る『金子 泰之 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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